小児泌尿器科とは

尿が作られる腎臓、尿が体の外に排泄される際の通り道である尿路(尿管、尿道、膀胱)、そして精巣や陰茎、子宮・腟などの内・外性器に疾患をもつ小児を対象に診療いたします。

成人の泌尿器科と診察する箇所は同じでも、検査や治療の方法が異なります。

また、お子さまの泌尿器に関することで、お悩みがある、気になる症状がみられるという場合は、お気軽にご相談ください。

このような症状がみられたらご相談ください

性感染症が疑われる症状

  • 幼児期を過ぎても夜尿症(おねしょ)が治らない
  • 尿検査で血尿やたんぱく尿を指摘された
  • おしっこの色や臭い、回数などがおかしい
  • おちんちんの皮が剥けない(男の子)
  • おちんちんの先が赤く腫れている(男の子)
  • おちんちんを痛がる、痒がる(男の子)
  • またの部分を痛がる、痒がる(女の子)
  • おしっこが出なくて、痛がる など

小児泌尿器科でみる主な代表的疾患

包茎

おちんちん(陰茎)の亀頭部分が包皮で覆われたままの状態が「包茎」です。なお、手で包皮をむく(亀頭に沿って引っぱる)と亀頭の一部でも露出する場合は「仮性包茎」ですので、心配する必要はありません。

乳幼児にみられる包茎のほとんどは「生理的包茎」であり、幼児・学童と成長するにつれ次第にむけてくるものです。新生児は大抵が手を使ってもむけない包茎状態ですが、乳幼児の頃には包茎と思われても次第にむけていき、17歳頃にはほとんどの方で包皮がむける状態になると言われます。

ただし、包皮口(輪)が狭いために包皮がむけない場合もあり、これを「真性包茎」と言います。成人まで続くような場合は手術などの治療が必要になる場合もあります。当クリニックでは真性包茎に対して環状切除術を日帰り手術にておこなっております。

包茎手術についてくわしくはこちら

停留精巣

胎児の精巣(睾丸)は、妊娠初期にはおなかの中にありますが、妊娠7~9か月目に次第に下降し、鼠経管という道を通って陰嚢(おちんちんの下のふくろ)に降りてきます。しかし、男性ホルモンなど何らかの問題で精巣が陰嚢まで降りてこず、おなかの中など途中で停まってしまったものが停留精巣です。おなかの中では、陰嚢の中にある時と比べて精巣が2~3度高い温度環境に置かれるといわれています。そうした環境にある精巣は精子をつくる機能が少しずつ低下してしまいます。

停留精巣の多くは、出生後数か月で自然に陰嚢に降りて正常になりますが、その後も停留が続く場合には、手術で精巣を陰嚢内に固定する必要があります。

なお、普段は陰嚢が空でも、お風呂に入っている時やリラックスして座っている時などに精巣が陰嚢内に触れるような場合は「移動性精巣」と呼び、必ずしも手術の必要はありません。

おちんちんの痛み

「おちんちんが痛い」とお子さんが言っている場合は、亀頭包皮炎が考えられます。

症状としましては、おちんちんの皮が赤く腫れていて、触った時やおしっこの時に痛がるほか、おちんちんの先から黄色い膿が出てくることもあります。これは亀頭と包皮の間に常在菌が繁殖して炎症を起こしている状態です。

包皮と亀頭が癒着している乳幼児男子の陰茎は包皮をめくることが難しく、その間に恥垢が溜まりやすく、不潔な状態になり、そこに表皮ブドウ球菌やレンサ球菌が感染して炎症を起こします。こちらの症状は、小学生以下の子どもでよくみられ、中学生以上になると減少していきます。

治療では、包皮を向いて膿を出し、消毒した後に、抗生剤の軟膏を塗ります。再発予防のため、包皮を清潔にすることも大切です。なお、真性包茎により亀頭包皮炎を何度も繰り返す場合は、包茎手術を行うこともあります。

子どもの頻尿

お子さんのトイレに行く回数が多かったり、その間隔が明らかに短かったりする場合は受診をお勧めします。その目安としては、日中の排尿回数が8〜10回以上で、間隔が2時間より短い場合です。なお、子どもの頻尿のほとんどは、「膀胱炎」か「心因性の頻尿」が原因と言われています。

子どもの膀胱炎

大腸菌などの細菌が尿道口から膀胱に侵入して増殖し、膀胱内に炎症が生じる疾患が膀胱炎です。細菌感染によって膀胱や尿道が刺激を受けると、排尿中枢も刺激され、膀胱に尿が十分に溜まる前に尿意を催すことで頻尿症状が起きます。そのほかにも、排尿時痛や高熱といった症状が出ます。2~3歳以上のお子さんであれば、排尿時に痛いしぐさを見せたり、痛みを訴えたりすることもあるかと思います。

膀胱炎を診断するにあたっては尿検査を行います。尿中の白血球が増加していたり、多少の出血を伴ったりしていれば、ほぼ膀胱炎と診断されます。治療では抗生剤を内服することで、ほとんどの場合は数日でよくなります。膀胱炎が完治することで、頻尿症状も解消します。

心因性の頻尿

何らかの原因によって精神的にひどく緊張したり不安を感じたりして、何度も頻繁にトイレに行くようになる状態が心因性の頻尿で、繊細でナイーブなお子さんに多いといわれています。

トイレが近い以外は、これといった症状が見られず、尿検査をしても細菌感染の兆候は見られません。また、夢中になって遊んでいる時など、何かに集中しているとトイレに行かなくなるのが特徴です。

そのため、気持ちがトイレに向かないように他のことで気を紛らわすようにしながら様子を見ていると、そのうちに頻尿が解消されることもあります。なお、頻尿が長期間にわたって続くようであれば、膀胱の過敏性を抑え、膀胱をリラックスさせる効果がある、抗コリン薬を用います。

心因性の頻尿は、適切な治療を受けながら数週間ほど様子を見ていれば、ほとんどの場合は治まり、お子さんが成長するに従って次第に起こらなくなっていきます。

陰嚢水腫

小児の中でも乳幼児に多い疾患で、陰嚢内(精巣の周囲)に水が溜まる病気です。陰嚢が膨らんだり、左右の大きさに違いが生じたりしますが、通常、痛みが伴うことはありません。

陰嚢水腫は成人でも発症しますが、小児の陰嚢水腫は「交通性」と呼ばれ、本来なら閉じるべき腹膜の先が閉じなかったことにより、腹膜と陰嚢の間に交通性(つながっている様子)が生まれ、腹水が漿膜に溜まってしまうことが原因です。

治療をとしては、自然に治ることが多いためしばらくは経過を観察します。ただし、3歳頃になっても治癒しない場合や、鼠径ヘルニアを合併する場合、また本人が気にしていたり歩きにくかったりする場合などは手術療法を行います。

夜尿症

幼児期を過ぎても夜間や睡眠中に無意識に排尿することを夜尿と言い、5~6歳を過ぎても続くおねしょは、夜尿症として診療の対象になります。実は小学生の中でも10~20人に一人はおねしょをすると言われており、その症状に悩むお子さんは少なくはありません。夜尿症の治療としては、夜間尿量を減らし、夜間膀胱容量を増やすということが重要になります。夜間尿量を減らすには、抗利尿ホルモンを使用し、夜間膀胱容量を増やす対策には、夜尿アラームや抗コリン剤を用います。

さいたま泌尿器科クリニック
大宮駅西口徒歩3分 048-658-7222

埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-266-12 Grandio Sakuragicho3階

院長:
林達郎
診療内容:
泌尿器科 内科
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